動画生成AIの進化がヤバすぎる!超自然な映像をAIが量産する時代へ
どうも、Fujinです。
このnoteでは、ゲーム業界や生成AIの最新トレンドなど、実際のテクノロジーをテーマにお届けしています。
さて、今日のテーマは「最近の動画生成AIがヤバすぎる」ということについて。
本当にこの1週間、特に動画生成AIの進化が凄まじくて、僕自身もかなり衝撃を受けています。今まで「画像生成」の分野がものすごい勢いで進化してきて、MidjourneyやStable Diffusionなんかが注目を集めてきましたよね。
でも、ここに来て、ついに「動画」の時代が本格的に到来したなと感じています。
これまでの動画生成AIって、どこか「AIっぽさ」が抜けきらない部分があったじゃないですか。なんだかカクカクしていたり、不自然な動きがあったり。
特に難しかったのが、「文脈を揃える」ということ。
例えば、同じキャラクターが別のシーンで違う動きをする、みたいな動画を作ろうとしても、服装や顔、背景の一貫性を保つのがめちゃくちゃ難しかったんです。クリップごとに全然違うキャラクターになっちゃったりして、「これじゃあ、ちゃんとした映像作品を作るのはまだまだ先かな…」なんて思っていました。
これは画像生成でも同じで、同じキャラクターを違うポーズや表情で何枚も生成するのって、結構な技術が必要でしたよね。
でも、そんな常識が、つい先日、根底から覆されたんです。
革命を起こした「nano-banana」の衝撃
そのきっかけとなったのが、皆さんご存知「nano-banana」の登場です。もうね、これが本当にヤバい。動画生成の世界におけるゲームチェンジャーと言っても過言ではありません。
nano-bananaが何を変えたのか?
一言で言うと、「文脈を揃えた映像制作」を、誰でも簡単にできるようにしたんです。
僕も発表された直後から色々と触って、たくさんの事例を見ていますが、その進化のスピードとクオリティには驚かされるばかりです。実際に僕自身も画像生成から動画制作まで試してみたんですが、「え、こんなことまでできちゃうの!?」の連続で、本当に衝撃的でした。
今回は、僕が実際にnano-bananaを使って出力した画像も交えながら、この革命的な変化と、これからの映像制作の可能性について、詳しくお話ししていきたいと思います。
僕が実践する「AI絵コンテ」からの映像制作術
じゃあ、具体的にどうやって映像を作っていくのか。
僕が今試している制作スタイルを、ちょっとだけご紹介しますね。
ステップ1:画像生成AIで「絵コンテ」を作る
まず、画像生成AIを使って、作りたい映像の「絵コンテ」になるような画像を1枚生成します。
これが全ての土台になります。
ストーリーの軸となるテーマや、メインの被写体をここでしっかり決めることが重要です。
今回僕が作ろうとしているのは、「ガレージでスーパーカーを整備していた男性が、やがてその車で夜の街へ走り出していく」という、ちょっとシネマティックなショートムービーです。
なので、最初の1枚として、「ガレージの中で、男性がスーパーカーの整備をしている」という情景の画像を生成してもらいました。
この最初の1枚が、いわば映像全体の方向性を決める設計図になるわけです。
ステップ2:一貫性を保ったまま画像を連続生成する
ここからがnano-bananaの真骨頂です。
最初に生成した画像の「文脈」、つまり「ガレージ」「スーパーカー」「整備している男性」といった要素を維持したまま、新しい画像をどんどん生成していきます。
ただ、普通にプロンプトを打つだけだと、微妙に絵が崩れたり、変な感じになったりすることがあるんですよね。
そこで、僕が見つけたちょっとしたコツがあります。それは、プロンプトに「〜のショットを生成して」とか「〜のショットを新しく生成して」という一文を加えること。
これを加えるだけで、AIが「あ、前の画像の文脈を引き継いで、新しいシーンを作ればいいんだな」と理解してくれるみたいで、驚くほど一貫性のある画像を生成してくれるようになります。
もし、うまくいかなくても、何回かやり直せばOKです。この方法で、僕はかなり理想に近い画像を何枚も作ることができました。
今回はテストで9枚ほど出力してみたんですが、ガレージでの整備シーンから、車に乗り込むシーン、そして街を走り出すシーンまで、まるで映画の絵コンテのように、スムーズな流れで画像を作り出すことができました。
ステップ3:生成した画像を動画にしていく
こうして出来上がった「AI絵コンテ」を、今度は動画生成AI(僕の場合はGoogleのVeo3を使っています)に読み込ませて、1枚1枚動画に変換していきます。
画像1枚につき、数秒のクリップを生成していくイメージですね。
この方法の何が革命的かって、今までプロのクリエイターでも苦労していた「カットごとの繋がりと一貫性」を、AIが担保してくれるようになったことなんです。
つまり、質の高い「絵コンテ」さえ作れれば、そこから映像化するのは、もはや難しくない時代になった、ということです。
今まで映像制作の最大のハードルだった部分が、一気に取り払われた。これは本当にすごいことです。
今こそ乗り込め!AI映像制作は巨大なチャンスだ
この話を聞いて、皆さんはどう思いますか?
僕は、ここにとてつもなく大きなチャンスが眠っていると感じています。
なぜなら、nano-bananaの登場によって、動画制作のハードルは劇的に下がったにもかかわらず、まだ多くの人がその本質的な価値に気づいていないからです。
多くの人は「nano-banana=高クオリティな画像生成ツール」くらいにしか思っていないかもしれません。でも、本質はそこじゃない。「一貫性のある絵コンテを簡単に作れるようになったことで、誰でもクオリティの高い映像作品を創れるようになった」という点こそが、最大の革命なんです。
ここに気づいて、今すぐ行動できる人は、間違いなく先行者利益を得られるはずです。
AIをフル活用した映像制作のスキルは、これから間違いなく需要が爆発的に高まります。
- 企業のプロモーションビデオ
- アーティストのミュージックビデオ
- SNSでバズるショート動画
あらゆる分野で、クオリティの高い映像が求められるようになります。でも、まだその供給が全く追いついていない。まさにブルーオーシャンです。
もちろん、生成されたクリップを繋ぎ合わせたり、音響効果を加えたりといった編集作業は必要になります。僕も今、生成したクリップを繋げて、Suno AIで作った音楽を乗せて、一本のシネマティックムービーを制作しているところです。これがね、めちゃくちゃ楽しいんですよ。
でも、一番大変だった「素材作り」の部分が自動化されたインパクトは計り知れません。
今、このタイミングでAI映像制作にチャレンジすることは、数年後、とんでもなく大きなアドバンテージになると思います。
もはや見分けがつかない!進化し続ける動画生成AIの世界
nano-bananaの衝撃はこれだけにとどまりません。他のAIツールも、とんでもないスピードで進化しています。
例えば、「Higgsfield」というAIツール。
これには「Swap to Video」という機能があって、元の動画の登場人物を、別の人物にそっくり入れ替えることができてしまうんです。
黒人男性がランニングしている動画を、エリザベス女王がランニングしている動画に差し替えたり。一般の女性がお風呂に入っている映像を、アンジェリーナ・ジョリーの顔に書き換えたり。
まさに、完全なディープフェイクです。しかも、そのクオリティが驚くほど自然。イーロン・マスクやジェイソン・ステイサムの顔に入れ替えた映像も見たんですが、もはや本物と見分けがつきません。
少し前まで、動画生成AIといえば「パスタを食べるシーンがぐちゃぐちゃになる」みたいな、笑える失敗がつきものでしたよね。「まあ、これはAIが作ったってすぐ分かるよね」というレベルでした。
でも、もうそんな時代は終わりました。
本物なのか、AIが生成したフェイクなのか。その境界線が、急速に曖昧になってきているんです。これは、正直なところ、少し危機感を持った方がいいレベルだと思います。
さらに「KREA AI」というツールは、リアルタイムでのビデオ生成を可能にしました。
画面上の図形(例えば、車のヘッドライトを表す白い丸)をマウスで動かすだけで、リアルタイムに映像の中の車が滑らかに動いていくんです。
もはや魔法のようですが、これが今のテクノロジーなんです。
こうした技術の進化を正しく理解し、「今、何ができて、何ができないのか」を把握しておくことは、これからの時代を生きる上で非常に重要になります。そうしないと、本物だと思っていた映像が、実はAIによって作られたフェイクだった、なんてことに簡単に騙されてしまう未来が、すぐそこまで来ています。
まとめ:遊びながら、新しい時代の波に乗ろう
今回は、最近の動画生成AIの凄まじい進化についてお話ししてきました。
nano-bananaの登場は、単なるツールの進化ではなく、映像制作というクリエイティブのあり方を根本から変える、大きな時代の転換点だと僕は思っています。
少し怖い話もしましたが、僕自身は未来に対して非常にワクワクしています。なぜなら、これまで一部のプロにしかできなかった「映像で物語を創る」という体験が、僕たち一人ひとりに開かれようとしているからです。
AIを活用した映像制作の分野には、間違いなく大きなチャンスがあります。
でも、難しく考える必要はありません。
まずは、遊び感覚でいいんです。「ちょっと触ってみるか」くらいの軽い気持ちで、色々な動画生成AIを試してみてください。それが、この大きな波に乗りこなすための、最初の、そして最も重要な一歩になるはずです。
僕も、今作っているシネマティックムービーが完成したら、絶対に公開したいと思っているので、ぜひ楽しみにしていてください。
というわけで、今週も一週間お疲れ様でした。nano-bananaが出てきてから、なんだかあっという間の一週間でしたね。
皆さん、良い週末をお過ごしください。また来週の放送でお会いしましょう。
じゃあね!